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当社は通信販売を主体にして、超長波 〜 長波 〜 中波 〜 短波帯  1Hz 〜 30MHz程度までの
バー・アンテナ / スパイダー・コイル / リッツ線 / フェライト素材などの販売をしています。

運営は、マイクロ・パワー研究所( http://mpl.jp )が行っています。

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簡易型コンバーターその1 長波帯 →→ HF帯コンバーター

長波帯を受信したいけれど、長波帯をカバーする受信機が無い!
こんな方は、長波帯を希望する周波数帯に変換するコンバーターを使いましょう!

注:ここで紹介するのは、超手抜きの物です。 場合によっては、アンテナ側にフィルターを入れたりする等の工夫が
  必要になる事も有ります。
  変換後の周波数帯に強力な電波があれば、通り抜けて聞こえてしまう事もあります。
  しかし、手軽に試してみたい方には最初の一歩的なアイテムです。

回路図を用意しようと思いましたが、あまりにも簡単なので説明だけにします。
DBMには3つの端子があり、IF端子にアンテナ、LO端子に局部発振器( 水晶発振器 )、RF端子を受信機のアンテナに接続します。
各端子が目的の周波数に対応している物を選んで下さい。

LO端子に接続する水晶発振器について:DBMの最適LOドライブ電力をデータシートで確認し、それに合う物を使用します。
意外と出力の大きな発振器があるので、その場合はDBMとの間に抵抗で簡単なアッテネーターを入れると良いです。

周波数の関係は、以下の様になります。

アンテナからの入力周波数 + 局部発振器の周波数 = 得られる受信周波数

40kHz( JJY )を受信するには、0.04MHz + 10MHz = 10.040MHzにダイアルを合わせます。
TBS( 954kHz )を例に取ると、954kHz + 10MHz = 10.954MHzになります。
同様にニッポン放送( 1242kHz )では、1242kHz + 10MHz = 11.242MHzになります。

備考:ここでは持ち上げる周波数を10MHz帯にしていますが、局部発振器を変更するだけで5MHz帯でも20MHz帯にも出来ます。
   決定する前に、持ち上げる周波数付近の混み具合を確認しておくのをお忘れなく。

用意する部品:
DBM R&K TDK Mini Circuits・・各社から販売されています。
水晶発振器 10MHz または 希望の周波数帯の物
( 発振出力とDBMの推奨LOドライブ電力に合わせる為のアッテネーターが必要になる場合もあります。 抵抗で自作します。)
100PF セラミック・コンデンサ 水晶発振器の電源用3端子レギュレーター( +5V ) 蛇の目基板
ケースや同軸コネクターなど・・必要に応じて用意して下さい。



これで実際に40kHz( JJY )を受信してみました。 メッシュの入った窓際に長さ200mm( 径18mm )の同調式バー・アンテナを使用。
受信機は、AOR AR5000+3( コリンズのフィルターに取り替えて貰いました。)
アンテナが同調式のため、入力側にLPFを入れなくても結構快適に受信できました。
アンテナが同調式では無い場合は、LPFが必要になると思います。
2009年12月14日現在、入力側に300kHz LPFを取り付けたので、受信周波数は300kHzまでになりました。
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簡易型コンバーターその2  中波帯 →→ VHF帯( 60MHz )コンバーター

一昔前に流行ったTVチューナーを利用した通信型V / UHF帯受信機で中波を楽しみましょう!
八重洲無線 FRG-965とスタンダード AX700を持っていますが、最低受信周波数が異なります。
FRG-965が60MHz AX700が50MHzからです。
局部発振周波数を50MHzに設定しても良いのですが、50 - 54MHz帯はアマチュア無線用に割り当てられているので近くでオンエアしていたら
廻り込みが起きる可能性と、AX700にも使う事を考えて60MHzにしました。
感度的には、フェライト・ロッドを使用した外部アンテナと比べてDBMの損失分だけ悪くなります。
通常は5 - 7dB程度ですから、日頃から電波が弱い所以外では問題ないと思います。
必要に応じて、プリ・アンプを接続して下さい。
長波帯 モ HF帯コンバーターとは、局部発振周波数が違うだけです。

アンテナからの入力周波数 +60MHz = 得られる受信周波数 の関係です。

アンテナは同調式にして、直接DBMに入力しています。 非同調にして広帯域化しても良いかも。



内部の画像:コードの下にDBM 
水晶発振器の出力が意外に大きく、DBMの適正ドライブ電力に合わせるために4dB程度のアッテネーターを入れています。
出力側にはLPFを入れていません。



出力コネクターはBNC型コネクターを使い、本体側に変換アダプターを取り付けています。
( M型の1.5D用は高いので、止めました。)
電源は、裏面の8V端子から取っています。 電源スイッチはありません。



肝心のAX700は物置にあり出してくるのも時間が掛かるため、AR5000でテストしました。
NHKからラジオ日本まで良好に聞こえます。


久しぶりに物置から出してきたAX700  TBS( 954kHz )を受信している様子



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