ハンディ受信機用 地下鉄誘導無線対応 高感度バー・アンテナ
注:このバー・アンテナは、メールで打ち合わせ後 または 秋葉原店で打ち合わせ後に製作を開始します。
打ち合わせをしないで秋葉原店に来店されても、当日のお渡しは出来ません。
ハンディ受信機の一部の機種には、100kHzから対応するバー・アンテナが内蔵されています。
広範囲に受信できる反面、非同調方式の為に若干感度が悪いことがあります。
このアンテナは同調方式により、目的の周波数を高感度で受信する事が出来ます。
100kHz - 300kHzまで対応していますので、大阪・東京の周波数をカバーしています。
資料:その1 バー・アンテナ内蔵の機種
Alinco DJ-X11 AOR AR-mini ICOM IC-R6など
資料:その2 地下鉄・誘導無線の周波数例
105kHz 大阪
130kHz 京成電鉄 京浜急行
170kHz 有楽町線
175kHz 丸の内線
185kHz 東西線・銀座線・日比谷線
245kHz 千代田線
札幌市営地下鉄 指令側 170kHz、列車側 235kHz
JR防護無線に相当する非常発報 220kHz
上記の周波数については、インターネットで検索しました。
これ以外にも、135kHz帯の超近距離モニター用アンテナにも使用できます。
AOR AR-mini / ICOM IC-R6に地下鉄誘導無線用バー・アンテナ 左側は、試作品です。
ハンディ受信機にはラバー・アンテナが一般的ですが、受信機に直付けする方法ではコネクター部分が破損する可能性があります。
最近はSMAコネクターを使用している機種が多いので、延長ケーブルにアンテナを取り付けています。
ケーブルの長さは、約50cmです。 受信機を胸のポケットに、アンテナを手元で調整という使い方も出来ます。
受信機を狭帯域FM( ナローFM )に設定後に目的の周波数にして、アンテナのツマミを廻しノイズが大きくなる所が同調点です。
購入された方から、実際に受信テストをした貴重なレポートを頂きました。
このページの一番最後に記載してありますので、ご覧下さい。
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感度比較データ
信号発生器( SG )の出力を標準アンテナに接続します。 各アンテナをスペアナに接続してレベル差を読み取っています。
信号発生器と各アンテナは、同じ距離で測定しています。
比較に使用したアンテナ
上:120X10mmのフェライト・ロッドに長波用のコイルを手巻きしています。 100
- 300kHzまで対応
中央:62X8mmのフェライト・ロッドに長波用のコイルを手巻きしています。 100 - 300kHzまで対応
下:IRアンテナ イベント時に購入 固定周波数付近は、感度が良いです。
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まずは東京メトロ東西線でテストを行いました。
受信機(ALINCO DJ-X11)を周波数185kHzに合わせてホームに立ちバリコンを回すと容易く同調できます。
感度が良くて、同調点にピタリと合わせるにはアッテネーターを入れないとだめなくらいです。
モーターもインバーターもない車両を選んで乗車。
駅構内(起誘導線がレールの間にある)でもフルスケールで受信可能です。
発車して、ポイントを渡る時はややノイズが乗るものの駅間で起誘導線と帰線が窓際に来れば全く問題ありません。
ラッシュ時間帯でしたので、運よく指令と乗務員の交信がクリアに聞けました。
続いて京成電鉄でテスト。
京成は起誘導線が窓際から架線の上まで位置が目まぐるしく変化するので
安定した受信は難しいだろうと予想していました。
ですが、実際に受信してみたところ、走行中スケルチが時折閉じるものの
受信レベルメーターが激しく振れるような事はなく実用上は問題無さそうです。
こちらは乗車中に交信は無く、どんな通話が行われているのかはわかりませんでした。
ひとつ分かったのは、最近の鉄道車両は高周波を発生する機器を多く積んでおり
本気で受信しようと思ったらまず形式と号車を選ばなければならない事です。
なお、アンテナは布製の鞄に入れ、膝の上で枕木方向に置きました。
更新日 2012年 8月 5日